生成AIツール for Excelを使うには、 少なくともひとつのサービス でAPI用の秘密鍵(secret key)を作成し、下の欄に設定してください。
秘密鍵はファイル内に保存されませんので、このファイルを他の人に送っても安全です。
AIモデルによって出力品質や費用は異なります。品質と費用がバランスするよう、利用目的に沿ってモデルを選び、設定を変更してください。
ファインチューニングの元になるデータを選びます。
ファインチューニング用の訓練データの範囲を指定します。訓練データは、user/assistantの組み合わせが10セット以上必要です。
サフィックスを指定すると、ファインチューニング完了後のデータを区別できます。
ファインチューニング が完了すると、OpenAIに登録したメール宛に通知が届きます。
生成AIツール for Excelは、Excelの関数を通じて生成AIを利用するためのExcelアドインです。
サンプルファイルをダウンロードBB.ASK(プロンプト)は、プロンプトの内容に応じて、AIに続きのテキストを補完させる関数です。たとえば、A1セルに「こんにちは」と入力後、A2セルに次のように入力してください。
=BB.ASK(A1)
「こんにちは」は挨拶なので、続きとして「こんにちは!どのようなことでお手伝いできますか?」といったテキストが生成されるはずです。
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | こんにちは | |
| 2 | =BB.ASK(A1) | ▶"こんにちは!どのようなことでお手伝いできますか?" |
BB.CATEGORIZE(<テキスト>,<分類>)は、テキストをAIで分類する(ラベルを付ける)ための関数です。たとえば、A1セルに「東京都」、A2:A4セルに「東北」「関東」「中部」と入力し、A5セルに次のように入力してください。分類>テキスト>
=BB.CATEGORIZE(A1,A2:A4)
この中では「東京都」は「関東」に近いので、「東京都」を「関東」に分類できます。
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | 東京都 | |
| 2 | 東北 | |
| 3 | 関東 | |
| 4 | 中部 | |
| 5 | =BB.CATEGORIZE(A1,A2:A4) | ▶"関東" |
テキストを分類できれば、IF関数を使った条件指定などができるようになります。
カテゴリーはセルの範囲指定以外に「{"東北","関東","中部"}」のようにも記述できます。
BB.CHAT(<役割列>,<内容列>)は、AIに会話の続きを補完させる関数です。たとえば、A1:B5を以下のように入力してください。内容列>役割列>
| A | B | C | |
|---|---|---|---|
| 1 | system | You are an Excel expert. | |
| 2 | user | 日本の首都は? | |
| 3 | assistant | 東京です。 | |
| 4 | user | その場所の人口は? | |
| 5 | =BB.CHAT(A1:A4,B1:B4) | ▶"約1400万人です。" |
2〜4行目までの会話内容を踏まえて、文脈上「その場所」が東京であるとして回答が生成されています。
A列のsystemはAIが動作するときの役割を指定しています。具体的な役割をB列で指定すると、生成されるテキストが変わります。2行目以降のA列は話者の指定です。userは人間、assistantはAIのことで、B列のテキストは話者の発した内容です。
※注意 長い会話をサーバーに送信すると、通常はその分費用がかかります。一連の会話の文脈から生成させる必要がないときは、BB.ASK()関数を使ってください。
BB.LOOKAT(<プロンプト>,
=BB.LOOKAT(A1,A2)
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | この画像内に炎か煙がありますか?「はい」か「いいえ」で答えてください。 | |
| 2 | https://images.example.com/cctv.jpg | |
| 3 | =BB.LOOKAT(A1,A2) | ▶"はい" |
AIが画像を読み取り、炎や煙を検出すれば「はい」という応答があるはずです。
※注意 一般的に画像認識はテキスト生成より費用がかかります。
生成AIツール for Excelは、ChatGPTの ファインチューニング 用の訓練データをExcelで用意し、OpenAIのサーバーにアップロードできます。下記範囲(A1:B21)のように、質問と回答のセットをuserとassistantの受け答えとして最低10セット用意してください。
| A | B | |
|---|---|---|
| 1 | system | あなたは市役所のごみの分別の担当者です。市民の質問に簡潔に回答します。 |
| 2 | user | ジャムの瓶は何ごみですか? |
| 3 | assistant | ジャムの瓶は「瓶類」です。市が集積場で収集します。 |
| 4 | user | バケツはは何ごみですか? |
| 5 | assistant | 金属製のバケツは「金属ごみ」です。市が持込場所で回収します。 |
| …… | ||
| 18 | user | ヘッドホンは何ごみですか? |
| 19 | assistant | ヘッドホンは「燃やせないごみ(不燃ごみ)」です。市が集積場で収集します。 |
| 20 | user | 紙くずは何ごみですか? |
| 21 | assistant | 紙くずは「燃やせるごみ(可燃ごみ)」です。市が集積場で収集します。 |
ファインチューニング用の訓練データは、BB.CHAT関数用のデータ形式と同じです。下記のように訓練データに続けて質問を用意し、次行にBB.CHAT関数で問い合わせることで、サーバーにアップロードする前に訓練データによる性能向上を確認できます。
| A | B | |
|---|---|---|
| …… | ||
| 22 | user | バケツはゴミとして捨てられますか? |
| 23 | =BB.CHAT(A1:A22,B1:B22) | |
なお、訓練データによる性能向上は、数セットでは確認できません。初期段階では50セット程度の訓練データを用意し、回答品質の変化を確認することをおすすめします。
※注意 BB.CHAT関数にはモデルによる最大トークン数の制限があるため、大きな訓練データは扱えません。より大きなトークン数を扱えるモデルに変更するか、確認用に訓練データを分割してください。
Excelの再計算機能により、意図しない費用が発生することがあります。生成された値をコピーして「値の貼り付け」をすることで、APIへの意図しないリクエストを防げます。
このアドインは、 OpenAI 、 Google のAPIを使用します。ユーザーは、各社のAPI利用について、各社の利用規約に従い、プライバシーポリシー等の規定を理解するものとします。また、各社の運用規定に基づき、ユーザーの使用履歴等は収集される場合があります。
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